新しく集まった小さなチーム。
人数は多くありませんでしたが、子どもたちはそこでバスケを続けていました。
公式戦に出られる人数ではありませんでしたが、練習試合には参加することができました。
その中で、あるカップ戦に出場する機会がありました。
久しぶりの試合です。
子どもたちも楽しみにしていたと思います。
~いつもの試合~
ただ、試合が始まると結果はいつもと同じでした。
ミニバスの頃から、このチームの子どもたちは負けることが多いチームでした。
相手に点を取られ、差はどんどん広がっていきます。
試合が終わる頃には、結果はやはり最下位でした。
それ自体は、これまで何度も経験してきたことでした。
~試合後の娘~
でも、その日の娘の様子は少し違いました。
試合が終わったあと、娘は泣き出しました。
それまで、負けてもあまり悔しそうにすることはなかった娘。
むしろ、負けることに慣れてしまっていたのかもしれません。
でもその日は違いました。
「悔しい」というよりも、
「恥ずかしい」
「みじめ」
そんな気持ちもあったのかもしれません。
娘は声を上げて泣いていました。
~次のカップ戦の誘い~
それからすぐまたカップ戦の誘いがありました。
でも娘は、はっきりと言いました。
「絶対行きたくない」
あの日の試合が、よほど心に残っていたのだと思います。
~仲間の言葉~
そんな中で、5年生の子がこう言いました。
「出たい」
「やり返したい」
その言葉を聞いたとき、ミニバスを始めた頃の娘の姿が頭に浮かびました。
娘はもともと競争心が強いタイプではありません。
低学年の頃から、ボールに飛び込むようなプレーはあまりなく、どこか遠慮してしまうところがありました。
正直、親として「バスケには向いていないのかもしれない」と思ったこともあります。
年下の仲間が「やり返したい」と言っている。
その姿を見ながら、やっぱり性格は簡単には変わらないのかもしれないと、ふと思いました。
~娘との話~
それでも私は娘と向き合いました。
本当にこのまま終わってしまっていいのか。
年下の仲間が「出たい」と言っているのに、6年生のあなたがやらないと言っていいのか。
本当は、これ以上恥ずかしい思いをしたくないだけじゃないのか。
バスケは5人でやるスポーツ。
みんなで作るもの。
そういう話を、ゆっくりしました。
そして、もし出るなら対策を考えようと話しました。
~一か月の練習~
そこから一か月。
娘と向き合いながら、対策を考えてみんなで練習をしていきました。
特別な練習ではありません。
でも、今までより少しだけ意識を変えて取り組みました。
そして、再びカップ戦の日がやってきます。
それは、娘のミニバス生活最後の試合でもありました。
【親としてのつぶやき】
子どもが悔し涙を流す姿を見たのは、そのときが初めてでした。
負けることに慣れてしまうのではなく、
「悔しい」と感じられることも、成長の一つなのかもしれません。
そのときの娘は、まだ結果がどうなるかも分からないまま、もう一度コートに立つことを決めました。
そしてこの試合で、娘にとって忘れられない出来事が起こります。
次の記事では、娘のミニバス生活最後の試合について書こうと思います。
このブログでは、ミニバスに関わる親子の体験や、親コーチとして感じたことをストーリー形式で書いています。
①から読むと、チームに入ったときから最後の試合までの流れを順番に読むことができます。
よかったら他の記事も読んでみてください。


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